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kage

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業務報告?寝ちゃいます

業務報告?ごめんなさい・・サボってます

kage

2010/06/11 (Fri)

ごめんなさい・・・
今日の分、アップしないといけないんですが、
なんだか、完全に・・疲れちゃって気分が乗りません。

ええっと・・・
今から乗っけるのは習作です。
このふたり・・・・どーなっちゃうんでしょうか?笑
____________________

”ああ・・・まただ・・・・”
家に帰りリビングの扉を開けると、いつもの酔っ払いがテレビをつけっぱなしにしてコタツで転寝している。
いつもの通り、その上にはビールの空き缶が数本散らばり、ええっと、今日は袋から直接食べ散らしたであろうアタリメが無造作にその隣なんかに零れ落ちてたりする。
どうしてこんなにだらしないんだろ?
っていつから、こんなにも”女”を捨てたんだ?こいつは!?
そのあまりの悲惨さに僕は大きなため息をひとつ、わざと相手に聞こえるようにこぼすと、じーっとその様子を観察する。
ダメだ、起きやしねぇ・・・ため息程度じゃイヤミにもならんのか?
いつものことで、ほとんど諦めの境地に達しながらも、その一方でフツフツとした怒りが湧き上がり、ムカつきの余り、その背中を蹴り上げてみる。
その瞬間、背中を覆っていた赤いドテラが軽く揺れ、その相手は何が起こったのか?判らずに僕の方に寝ぼけマナコのまま振り向いただけである。
「帰ってきてたんだ?そうちゃん・・・」
自分が足蹴にされたことも判らずに、ぼんやりとこちらを見つめるのは、自称”可愛い同居人”神崎みやこだ。
「帰って来たは無いだろう?今何時だと思ってる?」
出来るだけトーンを落した冷たい声で、現実を宣告してやるとみやこは「う~ん、そうちゃんが帰ってきちゃう時間なんだから、遅いよね・・・もう寝ようか?」とコタツの中でモゾモゾと這い出そうとする。
その瞬間”パーンッ”と僕は本能のままにその頭を平手ではたきつける!!「もう遅いわ!!今何時だと思ってる!?」
ドゲシッ!!漫画のようにそれまで入っていたコタツのテーブル部分にその顔を、叩かれた勢いのままに押し付けたみやこは、そのぶつけた鼻を両手で押さえながら、おきあがりこぼしのように瞬間的に起き上がり、僕に向かって抗議をする。
「痛~い!!乙女の頭になにするのよ!?」
僕は無言のままその頭を抱えあげ、強引にテレビの方に向けさせる。
テレビにはいつの間にか朝の顔になった不良中年が”ほっとけない!!”と叫んでいるのが大写しされていたのだ。
みやこは最初のうちはまだ寝ぼけたままであったようなのだが、その内だんだんとそのテレビの意味をだんだんと理解するようにギギギーッと音を立てるように僕にもう1度振り返り、ぎこちない愛想笑いを浮かべ、
「ええっとこれには深い訳がありまして、そのまあ、なんですか・・・ですから、まあ・・・・」なんとかその場の体裁を取り繕うと努力し始める。ただしかし僕の表情の意味が、寝ぼけた頭でも判るのか、それとも寝ぼけ過ぎて理由が思いつかないのか?内容の無い言葉のみが、トボトボとその唇から漏れるばかりであるのだ。
「あのなぁ・・・みやこ・・・」僕は仁王立ちのままコタツの中から出てこようともしないみやこを見下ろすと、みやこはその瞬間、コタツから飛び出し、そのフローリングに土下座するようにして
「お代官様、これは全て社会が悪いのです!!不況が全ての現況です!!だからママに言わないでくだせぇ・・・へへぇ・・・」と泣き落としの攻撃を僕に仕掛けてきたのだ。
僕の足にすがりつき、無理にナミダを流しながらその哀れみの演技を精一杯こなすようにして、この場をごまかそうと必死になる。
そう、みやこが1番恐れている事は田舎への強制送還なのである。
みやこはこの春に高校を卒業し、僕を頼って家出同然に田舎から東京に出てきた僕のいとこである。
いとこと言っても、僕が就職で田舎から出たときにはまだ中学生であった娘で、ほとんど話したことも無く、また田舎にもほとんどこれまで帰っていないので、こうやって出会う前まではまったくその存在でさえも覚えてなかった娘なのである。
それが時が経つのは早いもので、僕がバタバタと都会で時間を過ごしているうちに、まだ着慣れないセーラー姿の可愛い女の子が、アルコールにまみれながら朝までくだを巻く”干物女”に完全に成り下がってしまっていたのだ。
最初のうちはネコをかぶっていたのか、家事が大好きな可愛い女の子を演じていたので、”若い可愛い女の子と同居!!”とそれなりにスケベ心もあってその同居を受け入れようとしたのだが、今のこの状況を見ると猛烈に後悔しか僕の頭には浮かんで来なくなる。
・・・同居のスタートに関してもそれなりにスッタモンダがあったのであるが、今はそれさえもどうでも良くて、ただ単純にこの状況に対する打開だけを僕の本能は求めたのである。
そう・・・1番の打開策”みやこを田舎に送り返す!!”これしかないと偉大なる神は僕の頭の中に啓示を授けてくれたのだ。
それさえ出来れば、また僕はそれまでの落ち着いた生活を取り戻せる!!それしかない!!
だから僕はどんなに泣き叫ぼうとも、死刑判決を告げる裁判官のごとくその判決を突きつけようと行動に出ようとしたのだ。
そう、再び、みやこに問い掛けるようにして・・・
「あのなあ、みやこ・・・おまえ、このまま・・・」

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